”仕事を教える”とは
ティーチング
いわゆる「学校の先生」を思い浮かべてください。
具体的な「やり方」を教え、それを受け手はやってみる、実践してみるという構図です。
コーチング
いわゆる「部活のコーチ」を思い浮かべてください。
やり方についての「助言やサポート」をし、それを受け手は助言をもとに自分で考え、実践するという構図です。
仕事を教えるのが上手い人はティーチングから始める
習熟の4ステップ
何事にも習熟には4つのステップがあります。
無意識無能 | 知らないし、できない |
有意識無能 | 知っているが、できない |
有意識有能 | 知っていて、できる |
無意識有能 | 意識をせずともできる |
この中で、無意識無能に対してのアプローチが”ティーティング”となります。
知らないしできないという状態です。
有意識無能と有意識有能に対しては”コーチング”が有効です。
こちらは次回ご紹介いたします。
ティーチングとコーチングの違い
違いは”答えを与えるのか、引き出すのか”というところにあります。
ティーチングは答えを与えて実践させ、次のステップを目指します。
コーチングは答えを引き出し、実践させて次のステップを目指します。
基本的にこれから新しいことを教える際は”ティーチング”、すでに教えた事を再度教える際は”コーチング”と覚えましょう。
しかし、コーチング段階でも知識が不足している場合は再度ティーチングを繰り返しましょう。
具体的な指導方法
4段階職業指導法
Show
言葉だけで説明しても、人に理解させるのは難しいです。
そこで自分がお手本となり、プロセスと結果がどうなるのかを見せます。
Tell
目的・意味・背景を整理した上で具体的に業務内容を伝えましょう。
ここでのポイントは業務上のメリットだけでなく”本人のメリット”を伝えましょう。
人は自分にメリットが無いことにはモチベーションを保つことができません。
Do
実際にやってもらいましょう。
イメージが残っているうちにすぐやらせるのがポイントです。
緊急度や安全性を考慮し、その都度止めたり、代わりに自分がやるといったことも織り交ぜていきましょう。
基本的には通しでやってもらいます。
Check
振り返りを行いましょう。
できていないことが多くても、褒めるポイントを探して伝えます。
褒めた上で、改善点をストレートに伝えます。
そこでの注意点は、”ダメなところ”として伝えるのではなく、”改善点”というポジティブな言い回しで伝えることです。
まとめ
今回は仕事の上手な教え方について学びました。
次回はコーチングについてご紹介したいと思います。
部下に対してどう指導するのか、参考にした本です。
やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
山本五十六