ToDoリストが膨らむ理由
バリューのない仕事もリストに入っているから
やる意味のない仕事がToDoリストに入っていませんか?
それはつまり、バリュー(価値)を生み出さない雑務がリストに入ってしまっているということです。
仕事をリストに入れる前に”その仕事がバリューを生み出すのか”を考える必要があります。
次からはその見分け方を見ていきましょう。
バリューのある仕事を見分ける方法
イシューを見極める
問題を解く前段階として「イシューから始めること」が大切です。
普段本を読む時間が取れない方は、本を耳で聞くAudibleがオススメです。今なら1冊無料ですので是非試してください。
つまり、「何に答えを出す必要があるのか」という議論から考えましょう。
「やっているうちにわかるさ」という成り行きで仕事をしていると、際限なくリストが増えていくのがわかります。
私も思いつく仕事はなんでもこなすようにしてきましたが、よくよく考えるとやる意味のない仕事もあったと思います。
勇気を持ってやらないというのも一つの選択肢です。
仮説を立てる
イシューに対して仮説を立て、スタンスを取り、先に答えを出すことが大事です。
そうすることでより解像度の高いイシューを検討することができます。
また、必要な情報・分析すべきことが明確になり、分析結果の解釈も明確になります。
・転職市場の規模はどのくらいだろうか
・転職市場の規模はコロナ禍の影響で拡大しつつあるのではないか
よいイシューの3条件
- 本質的な選択肢である
- 深い仮説がある
- 答えを出せる
以上がよいイシューの条件です。
①世の中で調べるべきものは、その問いの結論によって大きな影響を与えるものに限ります。
現場のレベルでは経営的な意思決定に関わる問いに取り組むことは少ないかもしれません。
しかしToDoリストの中で、インパクトのある仕事は少なからずあるでしょう。
その仕事を解像度を上げてみてみると、良いイシューである可能性が高いです。
②仮説を深めるには常識を否定し、「新しい構造」で説明できないかと考える必要があります。
地動説・天動説の例を考えるとわかりやすいでしょう。
ビジネスの場合、今まで会社が慣習的に行ってきたことを一旦批判的に捉え、新たなことにチャレンジすると良いです。
「新しい構造」とは、複数の物事に共通性・関係性を見出したり、グルーピングすることで新たな発見につながります。
「ガソリンの工業的な取引価格が上下すると10ヶ月遅れでサトウキビの農産品価格が同様に動く」
③明確な答えを出すことができることが良いイシューの条件です。
今の自分に必要かつ、自分の持ち合わせている手法で答えを深いレベルで出すことができるものでなければ良いイシューとはいえません。
イシュー特定のための情報収集
考えるための材料をざっくりと得ることが重要です。
人から得る情報ではなく、実際に自分が現場に行き仕入れる”一次情報”に触れることも有効な情報収集の手段です。
また、
1業界内部における競争関係
2新規参入者
3代替品
4事業の下流(顧客・買い手)
5事業の上流(サプライヤー・供給企業)
6技術・イノベーション
7法規・規制
といった基本情報をスキャンすることで大枠を理解することができます。
最後に、情報は集めすぎない・知りすぎないことが最も重要です。
情報がありすぎると人は意思決定をしにくくなるからです。
私も以前は仕事に関する情報収集をしすぎて、何も決められないまま時間を過ごしていました。今は一定のレベルまで情報収集できたら、決断することを覚えました。
ToDoリストを減らす意識
常識を捨てる
前章のバリューのある仕事を見分ける方法を活用し、以下の点に気をつけて仕事の取捨選択をします。
- 「問題を解く」より「問題を見極める」
- 「解の質を上げる」より「イシューの質を上げる」
- 「知れば知るほど知恵が湧く」より「知りすぎるとバカになる」
- 「1つを速くやる」より「やることを削る」
- 「数字のケタ数にこだわる」より「答えが出せるか」にこだわる
私はこの意識をすることで他の人よりも早上がりすることができ、かつ成果を出しています。
まとめ
少し挑戦的なタイトルで煽ってみました。
私も過去、ToDoリストを膨らませがちだったので、同じ状況にいる人の力になりたいと思いこの記事を書きました。
ぜひ活用してみてください。
「悩む」というのは「答えが出ない」という前提に立っており、いくらやっても徒労感しか残らない行為だ。
安宅和人氏(イシューより始めよ著者)