人生の戦略
戦略と戦術の違い
あなたは”戦略と戦術の違い”を説明できますか？
おそらく正確に説明できる人は少ないでしょう。
今ある武器の総量、今ある兵士の数や技能からいかにしてその戦闘に勝つかを考えるプラン、それが戦術と呼ばれるものであり、それらを具体的にどう動かして戦争の勝利につなげていくかという方法を考えるのが戦略だからです。
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簡単にいうと戦略は戦いに勝つための大きな方向性、戦術はその戦略でいかに勝つかの手段をいいます。
この違いを理解して人生に適用することができれば、あらゆる場面で勝つことが可能になります。
日本人は戦術を考えることは得意ですが、戦略を練ることは苦手と言われています。
例えば、スキージャンプで日本人が勝つたびにルール改正が行われ、再び欧米人が勝ちやすくなるといった具合です。
戦略を考える上で大事な３つのイメージ
ファーストイメージ（人の本質が原因）
戦略を考える前に、大事な３つのイメージがあります。
１つ目がファーストイメージです。
これは”問題の原因は全て自分にある”という考え方です。
３つのイメージの中でも最重要であり、常にこのイメージを持って戦略を立てるべきなのです。
例えばあなたが会社で出世したいが、現状ではうだつの上がらない状態だとしましょう。そこでいかに出世していくのか戦略を立てるときに、会社や景気のせいにしてはいけないということです。あくまで自分の不勉強が原因だと捉え、戦略を立案することで成果につながります。
理由はこの後の章でご説明いたします。
セカンドイメージ（組織が原因）
２つ目が、一番多くの人が持つイメージであるセカンドイメージです。
これは”問題の原因は会社や学校にある”という考え方です。
このイメージでは成果には繋がらないでしょう。
先ほどの例では、出世できないのは会社が正しく評価してくれないからだということができます。しかしこの考え方では何も変えることができませんし、これからは個人の時代になっていく中で個人の力を伸ばすことができません。
この場合あなたがイメージすべきは、いかに自分の価値を上げるかということです。
組織が原因だとして戦略を立ててしまっては、組織の仕組みが変わってしまえばそこで培ったスキルは無価値になります。
組織はあなたの努力だけでは変わらないということです。
サードイメージ（環境が原因）
３つ目が、最も大きな枠組みであるサードイメージです。
これは”問題の原因は環境にある”という考え方です。
「世の中の景気が悪いからだ」「若者にとって不遇の時代だ」という言い訳をしていては状況は変わらないのは一目瞭然です。
ここで大事なのは自分はどうしたいのかという主体性です。
結局どの環境どの時代でも、儲けている人は儲けていて、幸せな人は幸せなのです。
そうした状況に自分を順応させることにフォーカスしましょう。
次の章からは具体的にどんな戦略で人生を良い方向に変えていくか見ていきましょう。
人生を変えるための２つの戦略
順次戦略
順次戦略（Sequential Strategy）とは、物事を連続させて進む戦略のことです。
例えば、ある営業パーソンの成約率が20％だと仮定します。5件契約をすることが今月の目標なので、25件訪問して目標を達成する…
といった一連の戦略を順次戦略といいます。
計画を数値化して実現していくところが大きな特徴です。
累積戦略
累積戦略（Cumulative Strategy）とは、成果をどんどん貯めていく戦略です。
例えば、毎日読書をするとか毎日メルマガを書くとかそういったことです。
順次戦略と比較してこちらは成果が出るか不明瞭ですが、ある時点で急激に成果が出るという特徴があります。
順次戦略と累積戦略を組み合わせて戦略を練る
どちらか一方を適用するのではなく、両方を織り交ぜて使うことが重要です。
順次戦略で成果を出すためには、累積戦略で培った”強いコシ”が大事だからです。
私はこれを営業の仕事に適用して成果を上げています。
累積戦略：朝活、読書、ブログ、DM
順次戦略：訪問件数180件/月、提案10件/月
まとめ
今回は戦略についてまとめました。
あなたには人生の戦略はあるでしょうか。
進むべき方向性が決まらないと、時間もお金も無駄になってしまいます。
これを機に、何を目標として順次戦略と累積戦略を使うのかを考えてみてください。
恋愛と戦争ではあらゆる戦略が許される
フレッチャー（イギリスの劇作家）
