ライフハック

人生を豊かにする褒め方

あなたは最近人のことを褒めましたか?

私は意識的に人を褒めることにしています。

「下心」が見えて卑しいなと思われるかもしれませんが、自分のためにも相手のためにも良いことづくめなのです。

”褒める”は技術なので、誰でも褒め力を鍛えることができます。

人を褒める前に知っておきたいこと

人を思い通りに動かす2つの方法

人を動かすには、

  • 褒める
  • 叱る

の2つの方法があります。

2つとも人を動かすには効果があるのです。

しかし、叱ることはその人の特性や資質に左右されるといわれています。

そこで属人的でない褒める技術を伸ばしていきましょう。

相手の「弱点」を「長所」として褒めろ!

皆誰しもが自分の弱点には薄々気がついています。

そこであえて「弱点」を「長所」に変換して伝えてみましょう。

これを心理学の用語で”フレーミング”といいます。

相手の弱点をフレームを変えて見せてあげることであなたは確実に好かれるでしょう。

フィードバック方より、褒める技術を身につけよう

人を褒めるメリット

内発的動機づけを高める

内発的動機づけとは指示・命令ではなく、自らの内面から「もっとやってみたい」「もっと上手に行いたい」と動機づけされている状態です。

内発的動機づけを高めるには、”有能感”を高めることが重要です。

有能感とは「自分は外の世界に対してなんらかのインパクトを与えることができる人間であると」いう自己認知のことです。

第三者から褒められることで「自力で外の世界を変化させた」「自分は外の環境を変化させられる人間だ」と自己認知が高まります。

最終的に褒められた人の内発的動機づけを高め、部下や人を動かすときに使えます。

好意の返報性が働く

人を褒めることで”好意の返報性”が働きます。

好意の返報性とは人に何かいいことをされたら、お返しをしたくなるという原理のことです。

自分から積極的に褒めることで、相手からも褒められることが多くなるでしょう。

自分の脳にいい効果がある

脳生理学者の有田秀穂氏が、著書『「脳の疲れ」がとれる生活術: 癒しホルモン「オキシトシン」の秘密』のなかで、褒めることで脳の癒しホルモン「オキシトシン」の分泌が促されると述べています。

オキシトシンはストレスや痛みを和らげたり、血圧を下げる効果があります。

人生を豊かにする褒め方

褒めるといっても、タイプごとで有効な褒め方は違います。

疑り深いタイプ

このタイプの人には”繰り返し”褒めましょう。

繰り返し褒めることで、疑り深い人でも信じてくれます。

米国心理学者アーケス博士によると、どんな言葉でも、何度も繰り返し伝えることで「真実らしさ」が伝わるということを発見しました。「真実効果」といいます。

私の職場でも懐疑的な方がいらっしゃいます。入社当初はその方を褒めても信じてもらえませんでしたが、毎日褒めのシャワーを浴びせることで、今ではすっかり心を開いて褒め返してくるようになりました。

やる気のない部下

「内発的動機づけを高める」の章でご紹介した通りです。

まずは褒めて内発的動機づけを高め、目標を自分で決めさせます。

そうすることで「自分はこの仕事をコントロールしている」という有能感を高め、やる気を出してくれます。

成果が出たら、とびきり褒めてあげ、さらにやる気を出すスパイラルに入っていくことでしょう。

頭のいいタイプ

頭がいいタイプには、わざと理解しにくく褒めます。

テキサスA&Mテキサス大学のW・ウッド博士によると、「頭がいい人は、なぜか優しい表現では心が動かされない」といいます。

例えば、「あなたは洗いたてのタオルのような人ですね」と褒めます。

意味がわからないですが、頭のいい人にとっては心地よいのです。

この褒め方をするためには普段からボキャブラリーを増やしておく必要があります。

権威的なタイプ

権威的なタイプには、第三者を登場させる褒め方をします。

権威的なタイプとは、上司にはペコペコし、部下には厳しいような人のことです。

コロラド大学心理学者ハーベイ氏は「権威的なタイプは”権威”に弱い」といいます。

例えば「部長が先輩のこと褒めてましたよ」と伝えます。

嘘はいけませんが、事実を脚色して、それらしく伝えると効果的です。

私の入社当初の先輩が権威的なタイプの人だったので、「○○部長が先輩になら安心して仕事任せられるって褒めてましたよ」と伝えたところ、とても喜んでくださいました。

嫌いな人

これが一番難しいと思います。

嫌いな人をを褒めるコツはその人のことを心から好きになること”です。

「嫌いだから苦労してるんだろ!」という声が聞こえてきそうですが、これが真理なのです。

人と話すとき、相手への好き・嫌いが知らず知らずのうちに態度や言葉に出ているものです。

嫌いと思っていると本当の意味で相手を褒めることができません。

そこで有効なのが冒頭で登場した”フレーミング”です。

『人間の魅力』(創元社)の著者ボブ・コンクリンは以下のフレーミングでどんなに嫌いな人でも好きになれると主張しています。

「頑固者」→「強い信念の持ち主」

「のろま」→「思慮深い人」

「短期」→「感情豊かな人」

「威張りたがり」→「指導的な人」

「けちんぼ」→「倹約家」

「あつかましい」→「素直な人」

「うぬぼれ屋」→「自信のある人」

まとめ

人生を豊かにする褒め方はいかがでしたでしょうか。

人の弱点を見つける天才よりも、人を褒める天才がいい

松岡修造

私の大好きな松岡修造の名言です。

弱みよりも人のいいところを褒めて、いい気持ちを伝染させていきましょう。

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